ブログの更新がだいぶ滞ってしまいました・・・
さて、2017年3月に乾癬の新しい内服治療薬「オテズラ」が発売され、昨日仙台市内でも発売記念講演会が開催されました。
近年、生物学的製剤という注射薬の新薬が続々と発売されておりますが、特定の総合病院でしか扱えないため、この内服薬の登場は開業医にとっても患者さんにとっても治療の選択肢が増えて非常に大きな意味があります。
詳細は製薬会社のサイト(http://otezla-japan.jp/pt/)があるので割愛しますが、ポイントは副作用が少なく効果が高いことです。3割以上の患者さんが16週の投与でPASI75(乾癬の症状が75%改善した状態)を達成するそうです。
ただし、薬代が高いことが問題です。3割負担の方でも毎月18,000円近く薬代がかかってしまいます。
また、効果の発現がゆっくりで4か月かけて徐々に改善していくため急激に悪化した患者さんには向いてないかもしれませんね。
実はすでに当院では数名の乾癬患者さんがこの治療を開始しています。高いお薬ですが、今までの治療で効果が不十分だったり副作用の問題でお悩みの方で試してみたいという方はご相談ください。