アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎は増悪と軽快を繰り返す痒みのある湿疹を主体とした病気で、多くはドライスキンなどの皮膚バリア機能の低下やアレルギー体質を伴っています。
治療は皮膚を保護する保湿剤や湿疹の炎症を抑えるステロイドの塗り薬が中心となりますが、ステロイドの塗り薬は長期に使用すると皮膚が薄くなるなどの副作用もあるため、最近はある程度症状が改善したらタクロリムス軟膏・JAK阻害剤軟膏・PDE4阻害剤軟膏などのステロイドではない薬に移行してコントロールしていきます。
補助的な治療としてはナローバンドUVBという紫外線照射の治療も効果的です。
また、2018年にはアトピー性皮膚炎の病態の中心となる2型炎症を選択的にコントロールするデュピクセントという薬が発売され、今まで治療が困難だった最重症の患者様でもほとんど湿疹がなくなるほどの効果も期待できるようになりました。当院では2022年12月現在で100名近くの患者様に導入させていただいており、クリニックとしては全国的にみても非常に多くの治療経験がございます。重度のアトピーにお悩みの方は是非当院にご相談ください。
さらにここ数年でJAK阻害剤の内服薬も発売されました。こちらはクリニックでの処方が出来ないため大学病院等へご紹介させていただいております。
ステロイドの塗り薬が不安です。
昔はステロイドの使い方に対する医師の経験・説明不足などもあり皮膚が薄くなったり、急な中断でリバウンドを起こすなどのトラブルもありましたが、現在は日本皮膚科学会のガイドラインに準じた治療を行う皮膚科専門医の元での治療であればそれほど心配はありません。とはいえ、漫然と長期に使用するのはよくないので、最近はタクロリムス軟膏などへ移行してリバウンドを起こさないようなプロアクティブ療法が主流となっています。
貴院でデュピクセントの治療は可能ですか?
はい。当院はクリニックとしては全国的にみてもかなり多くの患者様に導入させていただいており、院長・看護師とも多くの治療経験がございます。効果や副作用など実際の治療経験を元にお話しさせていただきます。
なお、治療費用に関してはあらかじめ下記のサイトもご覧いただければと存じます。
デュピクセント®の薬剤費と医療費助成制度について